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札幌、くすみ書房の「ソクラテスのカフェ」

じゃあ、北大の先生に聞いてみよう―カフェで語る日本の未来

偶然、見つけた右の本、面白そうなので少し調べてみたところ、札幌の書店、くすみ書房で開かれているイベント、「大学カフェ」をまとめたもののようです。くすみ書房では、新刊の書店のほかに、古本と珈琲のブックカフェ・ギャラリー「ソクラテスのカフェ」も運営しており、そこで北海道大学などの先生が参加して開催されたのが「大学カフェ」。

 
くすみ書房

右のくすみ書房のサイトを見ると、他にもいろいろなイベントや企画が行われているようです。地方の書店はよく地方文化の中心と言われることがありますが、ただ本を扱っているだけではなく、人と人、人と本、人と文化が出会う、そういう場を作っているところが、すごいなと思います。

あと、やはり「カフェ」というのがポイントですね。講演会のような堅苦しいものではなく、珈琲を飲みながら(あるいは甘いものを食べながら?)よりリラックスした雰囲気になりそうです(実際のところは、もちろん、分かりませんが……)。

少し検索してみたら、くすみ書房社長の久住邦晴さんのインタビューがありました。

環境の変化により経営が厳しくなり新刊書の店舗を移転されたこと、それでも、新しい企画やイベントに取り組まれていることが語られています。

上田信行『プレイフル・シンキング』

プレイフル・シンキング

著者の専門は「学習環境デザイン」。「どんな場があれば、人は夢中になって学ぶのだろうか」がテーマとのこと。

人の行動や学びを活性化させる環境は「道具」「活動」「空間」「人」を意識的に組み合わせることで生まれてくるとされ、それらの4つの要素について本書の後半で幾つかの方法が紹介されています。どれもとてもユニークで、面白いです。

当たり前ではありますが、この「学習環境デザイン」の考え方は、大学にも適用できますね。大学という場は学習環境として現在どういうものであり、今後どうあるべきなのか……。

あと、心理学的な背景についても少し勉強してみたいと思いました。「学びとは子どもが何かを体験し、その体験を振り返るプロセスを通してみずから構築していくもの」「知識とは他者から与えられるものではなく、みずから創り上げていくもの、つまり『創造するもの』」(21ページ)というコンストラクションの考え方(構築主義)について、参考書を探してみようと思います。大学において、また社会学において、どう生かせるか、です。

村上春樹さんの新作が今年の初夏に

村上春樹の最新長編小説『1Q84』|新潮社

村上春樹の最新長編小説『1Q84』、初夏刊行決定!|新潮社

2009-03-01 – 【海難記】 Wrecked on the Sea経由で知ったこと。

去年の春、村上春樹氏インタビュー 僕にとっての<世界文学>そして<世界>(08年5月12日) – 毎日jp(毎日新聞)や、af_blog: 物語は世界共通言語—村上春樹インタビューで語られていた新作かな。とすると、『ねじまき鳥クロニクル』以上の長さ、三人称、ポイントは「恐怖」。ぜひ読んでみたい。

上記の「海難記」では、村上春樹さんの長編小説には講談社系と新潮社系の二つの流れがあると指摘されている。なるほど、そうかもしれない。

内堀弘『ボン書店の幻』

ボン書店の幻―モダニズム出版社の光と影 (ちくま文庫)

なにげなく読み出したら、止まらなくなってしまった。事実の積み重ねのなかで、一人の人間の生き様が浮かび上がってくる。きわめて抑制された淡々とした記述であるからこそ、その人が生きたことの想いが伝わってくる。「文庫版のための少し長いあとがき」は、心動かされるというか、言葉にならない。

鈴木敏夫『仕事道楽』

仕事道楽―スタジオジブリの現場 (岩波新書)

ジブリ作品の裏話も興味深いが、それよりも、宮崎駿、高畑勲、徳間康快、そして鈴木敏夫氏本人の強烈な人間性が印象に残る。

語り口は軽妙だけど、並大抵ではない、人間と人間との激しいぶつかりあいがかいま見える気がする。

平松剛『磯崎新の「都庁」』

磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ

かなり面白かった。建築と政治あるいは権力との関わりの深さが少し示されていると思う。

と同時に、文章の軽やかさが印象的。筆が走るというか、笑ってしまうところがある。和田誠の装丁は、そういう文章のスタイルに合っていると思う。

建築事務所の人間模様も興味深かった。あと「庁舎」と「シティ・ホール」の違いも。